文学
昨日、伊丹先生の著書を読んでいてハッとした。蟷螂は先日のブログで『リウマチ患者にがんが少ないのでは』と書いた。 bickri-tourou.hatenablog.com ところが伊丹先生もそのことを指摘していた。がん患者は体内でCOX2を発生させていて、それが免疫を破壊さ…
今年のノーベル文学賞は、ハンガリー のクラスナホルカイ・ラースローさん(71歳)だった。 ま、日本人が2人も頂いたから、三匹目のドジョウはいなかったということか。 2度あることは3度はなかったというこで、またしても都内某所に集合したハルキストたち…
今年もまた、ノーベルの季節がやってきた。トランプがしきりに欲しがっている平和賞、昨年は適材適所、当然の如く、遅すぎる位だったけれど、欲しがれば欲しがるほど逃げていくのは恋人と同じ。黙ってプーチンのところへ行って『いい加減にしろっ』と一喝し…
今夏は受賞作無しとなった芥川賞と直木賞。これまででもロクな受賞作が無かったのに、それにも届かないということは最低レベルの候補作だったんだろう。もっとも候補作を読んでいない蟷螂の意見なので、あるいは意外な一冊があったtかも知れず、一介のがん病…
この本に出会ったのは少し前、書き散らしていた若い頃に出会っていれば、もう少しマシな文章を書けていた。 30代後半の頃、ブラザーのワープロが欲しくて同居人にお願いしても、『絶対にダメ』とガン拒否されてモノを書くことを断念しました。 その後ワープ…
星新一賞が発表され、未来の新氷河期に奇病を病んだヒトのストーリーだというので一読してもいいと思った。フル?AIを使ったものが70編あったそうだけど、予選をも通過しなかった。星新一賞はアイデアの勝負、凡庸な未来小説の設定では手強い。ただし、SFは…
上田岳弘の『私の恋人』と『ニムロッド』を読んだ。ハッキリ言ってよくわからなかった。小説には2パターンあり、ストーリーがしっかりしすぎているモノと、ストーリーが崩れ過ぎているモノがあり、上田の作品は故意にストーリーを混乱させ過ぎているきらいご…
たまには本のことを書こう
来年没後80年だそうです
やっぱり参加してよかった。
蟷螂は佐藤泰志のファンで、『君の鳥はうたえる』は何度も読み直しています。何度も読み直しているうちに、大ファンになり、作品集まで手に入れました。で、彼の作品は最近になって続々映画化されているので興味を持ち、『そこのみに光り輝く』や『オーバー…
今日、都内西方向へプチ旅!地下鉄に乗るのは半年以上ぶり。駅へ行くのに忘れ物をしたり、脈拍が100以上に軽くなったりして、もう無理?でも大江戸線には乗りたいので、ひたすら駅まで歩きました。 大江戸線はさっぱりしていてなかなかスマート。空いている…
吉行淳之介が好きで、対談シリーズ以外は全て読みました。蟷螂の読書スタイルは、何度も同じ作品を読む傾向にあり、なので殆どがいわゆる積ん読です。 『薔薇販売人』は持ち歩いて文庫で、帰宅して全集で、気が向くと特装本で読んだりしています。書き出しの…
今日、テレビのクイズ?のような番組を見ていたら、『村上』の下の名前が出てきません。そう、本来ならばいい意味でも悪い意味でもこの時期話題になる人で、文学というカテゴリをもうけてあるのにダメじゃないのという感じです。 『風の歌を聞け』10ページ、…
丸山先生が全100巻の全集の刊行を始めました。それも、北海道の出版社で!残念ながら蟷螂は完結を見られそうにありません。でも、英訳本が出るというので、ひょっとしなくても、ノーベル文学賞の第一候補に推薦されるはずです。そちらの方が全集完結よりも早…
やったー!ボブディラン。いまでも『風に吹かれて』はソラでコードを弾ける。ボブディラン、55才で死んだ大親友に似ていて、不覚にも涙があふれた。蟷螂はフォーク青年で、ボブディランは大好きだった。とにかく村上フリークのアホ面を見るのは、毎年楽しい。…
堂場瞬一の小説を『雪虫』から読み始めた。一気に4冊もAmazonで購入したので、届いた文庫を見てその厚さに少したじろいだ。だが、文体はハードボイルドタッチで大藪春彦の再来を彷彿とさせた。これなら一気呵成に読めそうだ。とりあえず明後日、銀座のギャラ…
ノーベル賞が勢いづいている。医学生理学賞の大村氏に続いて今日は物理学賞に梶田氏が続き、連日のノーベル賞受賞ラッシュに日本国中がわいた。こうなると一番の本命である、村上がどう思っているかだ。おそらく心穏やかではないはずだ。こうなったら文学賞…
日本人のノーベル賞受賞者が出て、街は祝賀ムードだが、蟷螂はその事に水をさす気は更々ない。人類の幸福に貢献する業績を残した研究者が、ノーベル賞によって報われる。国籍を問わずに人類の進歩や平和に貢献した人たちが、社会的に認められる。それが日本…
両方とも読んでない。AmazonでKindle化されていたら読んでもよいかと思ったが、どうせそのうち中古で100円くらいで売られるだろうから、高い金を出して買う必要性を感じない。それにしても出版界はもうヤケクソになっている感が強い。いやしくも三島由紀夫賞…
ジャンボ宝くじで、1等の組違い賞が当たったことがある。その日はとてつもなく、客に嫌がらせをされ、当時は人生最悪の日だった。疲れはてて家に帰り、なんとなく、『あれ、今日ジャンボの発表日だったのでは?』と思い、夕刊を開いた。私は抽選発表は下一桁…
第142回芥川、直木賞が発表された。かつて若い頃は、『ぜったい芥川賞』などと畏れ多い野望を持ち、襍文にも至らない駄文を書いていたが、書ききれず、それでもなんとか物になる雑文を書き上げ、新人賞に応募したのはもう30歳を過ぎてからだった。最初の応募…
丸山健二の『日と月と刀』が、Amazonの中古で安かったので一年半ほど経過して購入する。 うーん。 私は、丸山は好きな作家だ。だが、近作には難解なものか多く、まるで現代詩の小説判を読まされている感じになる。 わたしは、現代詩は好まない。自己満足の世…
とりあえず丸山先生が腰も抜かさず、血管も切れずにすんだ。ほっとした。最近の芥川賞も直木賞も、話題性のみを追求し、真の小説の本質はそっちのけになっていた。そして、話題性だけで選出された『作家』が、悪い意味で作品を世に送り出し、先生と呼ばれて…
最近は若い作家が、文字通り雨後の筍のように出てきて、よくわからない。 バナナという名の、世襲作家が出てきたときから、リアルタイムの小説を読む気がなくなった。 もともと乱読で、アパート住まいをしていた頃は本の重みで床が傾いたことがあった。25年…
いゃ、去年の中国人女性の芥川賞受賞には驚かされたが、今回の文学界新人賞にイラン人女性が選出されたということに、日本文学の明日を見た。 丸山先生も、食事をもどしてしまうほど驚いたに違いない。 話題性という点ではこれ以上のものはなく、掲載誌はマ…
北海道の新聞社の公募で、盗作作品を佳作として掲載したそうだ。もちろん、盗作が露見してから佳作も取り消されたそうだが、問題は盗作した者の年齢だ。なんとオン年78才だそうな…向田邦子の作品を盗作したそうだが、あながち選者を責められない。日本で発行…
そもそも、台詞回しが現代的にアレンジされ過ぎている時代劇があまり好きではない。小説も、『こんなこと言わんだろう』と思える言い回しが出てくると鼻じろむ。 もっともリアルなその時代の言葉で映画を創ったら、まるで何を言っているのかさっぱりわからず…
丸山健二著『田舎暮らしに殺されない法』を読む。 最近はやたらと、田舎暮らしを賛美するテレビ番組が多く、田舎だけではなく海外移住を称賛する番組までが出現するに至って、何かそら恐ろしいものを感じていたので、本書が警鐘を鳴らしている感があり、です…
「夏の流れ」初版を入手する。ひとつ分かったことは、丸山の勤め先が「江商」だったということだ。兼松と合併した商社だ。彼は職場の人間関係は書いても、いまでも仕事の内容に関して記述することはない。仁義に厚い男だ。それとも、仕事の内容を、よく把握…