ローハイドを見た
懐かしいローハイド。クリント・イーストウッドの若いこと。あのころ、派手なガンファイトシーン等ないのに、食い入るように見ていたものだ。無味乾燥のモノクロだが、内容は人間的だった。クリント・イーストウッドが後年、アメリカを代表するスターになり、映画監督としても功績を残すことになるとは、うかがい知れないものがあった。あの頃は『ダイヤル110番』や『七人の刑事』等もよく見ていた。家が店をやっていたので、テレビはその始まりの頃からあった。『お笑い三人組』や『とんま天狗(てなもんや三度傘』、『シャボン玉ホリデー』、『バス通り裏』なども、食事時の定番だった。食事といっても家族団らんの食事など一度もとったことはなかった。生きることに、食べることに精一杯の時代だった。テレビでたまに見かけるサラリーマン家庭の、家族が同じ食卓で食事をすることなど、全く想像できなかった。同居人の実家も商売屋だったが、こっちよりもましだったようだ。『ローハイド』を父親と一緒に見たそうだから、家族団らんがあったようだ。蟷螂は日曜祭日は幼い頃から皿洗いや店番に駆り出されるから、学業などそっちのけだった。日曜に友達に遊びに誘われても断るのが常だった。なんだか恨みがましくなったが、今日から大相撲。同居人がいるので親父の遺影に一杯出すことはできなかったが、あす、愛飲していた合成酒を遺影の前に供えて勘弁してもらおう。